「お墓の跡継ぎがいない」「子供たちに金銭的な負担をかけたくない」。
このような理由から、山形県内でも永代供養を検討する方が増えています。しかし、いざ調べ始めると「実際、総額でいくらかかるのか」「安さだけで選んで良いのか」など、分かりにくい部分も多いものです。
この記事では、永代供養の一般的な費用相場や、後悔しないための選び方、山形県寒河江市の長岡観音 長念寺(ちょうねんじ)の事例を紹介します。
永代供養墓は主に6種類!特徴と費用相場
一言で「永代供養」といっても、遺骨の安置場所や埋葬方法によって主に6つの種類に分けられます。種類によって費用や供養の形が大きく異なるため、まずはそれぞれの特徴を知っておきましょう。
合祀墓(ごうしぼ):約5万円〜30万円
骨壺から遺骨を取り出し、他の方の遺骨と一緒に大きな供養塔などに埋葬する方法です。個別のスペースを持たないため、費用を最も低く抑えられます。「お墓という形にこだわらず、後の世代に管理の負担を残したくない」という方に選ばれています。
集合墓(しゅうごうぼ):約20万円〜60万円
大きなシンボル(石塔など)は共有ですが、納骨スペースは個別に分かれているタイプです。合祀とは異なり、骨壺や専用の袋に入れて個別に安置されるため、「他の方と混ざるのには抵抗があるが、個別の石塔までは必要ない」という方に適しています。
個別安置墓:約50万円〜100万円
屋外に設けられた棚や個別のスペースに、骨壺のまま一定期間安置するタイプです。「マンション型」や「ロッカー型」と呼ばれることもあります。一定期間(13年や33年など)経過後は、合祀墓へ移されるケースが一般的です。
樹木葬(じゅもくそう):約20万円〜100万円
墓石の代わりに樹木や草花を墓標として埋葬する方法です。「自然に還りたい」という方に人気ですが、埋葬方法には「合祀型」「個別型」があり、個別の区画を使用する場合やプレート(銘板)を置く場合は費用が高くなる傾向があります。
納骨堂(のうこつどう):約20万円〜150万円
屋内の施設に遺骨を安置する方法です。天候に左右されずにお参りできるのがメリットです。ロッカー式、仏壇式、自動搬送式などさまざまな形式があり、設備の豪華さや立地によって費用に大きな幅があります。
個別墓(永代供養付き一般墓):約80万円〜150万円
一般的なお墓と同じように個別の墓石を建てますが、お寺や霊園が永代にわたって管理・供養してくれるタイプです。「自分たちの代だけはお墓を持ちたい」「従来のお墓の形を残したい」という希望を叶えつつ、跡継ぎの心配を解消できます。
表示価格だけで決めない!トラブルを防ぐ3つの確認事項
チラシやウェブサイトに載っている「永代供養料」は、あくまで初期費用であることが一般的です。契約後のトラブルを防ぐため、以下の3点を必ず確認してください。
1.「年間管理費」や「寄付金」の有無
初期費用が数万円と安くても、契約後に毎年「管理費」や「護持会費(お寺への寄付)」が必要な場合があります。ご自身が亡くなった後、その支払いが残された子供や親族の負担になってしまうケースも少なくありません。「納骨後の支払いは本当にゼロか?」を確認することが大切です。
2.冬場のアクセスと除雪状況
雪国である山形県では、冬場の参拝環境も重要なチェックポイントです。山間部の霊園などでは、冬季は積雪で立ち入れないこともあります。「高齢になっても自分でお参りに行ける立地か」「冬でも管理されているか」といった視点は、長く付き合う供養の場として欠かせません。
3.運営主体の永続性
永代供養は、その名の通り「永代」にわたって供養を任せる契約です。近年はさまざまな運営母体がありますが、数百年の歴史を持ち、地域に根差した寺院が責任を持って管理している場所であれば、将来的な閉鎖リスクも低く、安心感につながります。
【参考事例】負担を抑えた永代供養のプラン例
では、実際に管理費などがかからないプランにはどのようなものがあるのでしょうか。
一つの事例として、山形県寒河江市にある長岡観音 長念寺が公開しているプランと費用をご紹介します。比較検討の材料としてご参照ください。
事例:管理費・寄付金なしの永代供養
長念寺では、檀家になる必要がなく、入壇料や毎年の管理費がかからない体系をとっています。
| 種類 | 区分 | 費用 | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| 合祀型永代供養 (他の方と一緒に埋葬) | 通常申込 | 15万円 | 最も費用を抑えられる一般的なプラン |
| 生前申込 | 10万円 | 生前の安心として割引が適用されるケース | |
| 家族墓・夫婦墓 (個別に埋葬) | – | 45万円〜 (内訳:永代供養料30万円〜+墓所使用料15万円〜) | 自分たちだけのお墓を持ちつつ、跡継ぎ不要で管理を任せられる形式 |
【あわせて読みたい】長岡観音 長念寺の永代供養・葬儀について
事情に合わせた柔軟な対応も
一律の料金だけでなく、経済的な事情がある場合には費用の「減額」や「分割払い」の相談に応じている寺院もあります。また、お墓だけでなく「葬儀(読経)」と「納骨」をセットにして、トータルの費用負担を抑える取り組みも行われています。
まとめ
永代供養を選ぶ際は、目先の金額だけでなく「後々の負担がないか」「安心して任せられる運営元か」を慎重に見極めることが大切です。
インターネットの情報だけで判断せず、気になったお寺や霊園には、実際に足を運んでみることをおすすめします。住職や管理者の人柄に触れ、現地の雰囲気をご自身の目で確かめることが、納得のいく供養につながるでしょう。


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